わたしのなまえ いつからだろう。名前を呼ばれなくなったのは・・・ 何かに記名する時にだけ、書く名前 家では「おかあさん」 仕事では「・・・さん」 買い物先では「奥さん」「お客さん」「ねぇねぇ」 私の名前は知らないの? 知ってるけどもうしっくりこないんだよ いつからしっくりこなくなったの? きっとあなたがわたしを「女」として 見なくなってから・・・
気づいてる? ここでいつも見ているの、気づいてる? 気づかれないように見ているときもあれば 気づいてほしそうに見ているときもある でも、いつもみているんだよ だから、困った顔をしていると黙っていられない 鳴きそうな顔を見ると慰めたくなる 嬉しそうだと「なに?なに?」って何いいことあったのか聞きたくなる でもだまってる そりゃあちょっとは我慢することもあるけど だって、自分で成長しなくちゃならないでしょう みんな だから・・・
母とわたし お母ちゃんは、化粧もしなければ、 着るものもセンスのかけらもない人 贅沢なんて似合わないけど でも少しは贅沢してほしい・・・ 美味しいものも食べてほしい いつも笑っていてほしい もうすぐ70歳になるね 忙しい毎日で楽しみなんてひとつもなかったお母ちゃん でもね、わたし最近、お母ちゃんのこと少しづつわかってきた気がする “家族みんなが元気で笑っていること” それがお母ちゃんの贅沢だったんだね 私も何となくわかってきたし、そんな気持ちに少しづつ近づいてきたよ